ストローの予感　日本画

ストローはよく描くモチーフです。

背景に潜むストーリーが立ち上がってきてくれるモチーフが好きです。

例えば、ストローは、これから甘くて・冷たくて・美味しいもの、を想像できるし。
わざわざストローをさして飲むなんてちょっと特別なんだろう。
喫茶店に入ったのか、誰かが遊びにきたのか。
私はストロー1本あるだけで、ちょっとだけ、でも確かに、嬉しくなるのです。

今回のこのストローはイエティの短い夏のバカンスで使った設定で描きました。
ラピスラズリ粒とガーネット粒の縞々粒々ストローです。

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イエティハウス

地球の北の端から

また北の北にある

小さな島のはなし

その夏最後の蝉が羽を落とす夜

オーロラ襟巻きの蜜蜂も

雪の花と一緒に
次の島へと飛び立つ

イエティたちの短いバカンスも終わり

雪の山際を照らす朝の陽は

子どもたちが一斉に誕生する合図

今年もその時が来た

陽の光はほの明るく雪野原に広がる

小さな家々の中に
産まれたばかりの赤ん坊とその家族
長く寒く暗い冬も
お世話に忙しい

イエティたちの冷たくて温かい家





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※一枚ずつでの販売です