代表の松尾郁子の展示のお知らせです。
2023年5月29日(月)~6月11日(日)
東京・青山にある複合文化施設SPIRAL Entranceにて
日本画の展示をいたします。
エントランスの柱周りの空間です。
13cm角の小さな絵を中心に20点ほどお持ちします。
---matsuo ikuko日本画展 「脈絡のない宝物」---
今、私のアトリエはダイニングテーブルです。
朝ごはん、昼ごはん、晩ごはん、が並ぶテーブルです。
温かさと、自分だけのスペースがないという少しの不便が同居する場所です。
息子と獲ったザリガニ、リクエストされたウサギリンゴ、一緒に折る折り紙、長年続けてきたお絵かき教室(ワークショップ)で作った課題。
青い花びらで羽化した蝶、敬愛するエンデの物語の登場人物、ハート型のハンモック、勇気の絆創膏、雲上の家と雷粒、ボートに乗る雪山。
生活の中から立ち上がってくるモチーフと想像の断片。
内と外、具体と抽象、自然と人工、日常と非日常、平面と立体、装飾と物質、自分と人、、、対極にあるようなものが混ざり合って繋がっていく世界を見てみたいと思いました。
一枚一枚の絵を卵を孵すように描きました。
それは至福の時間で、また、コロナ禍を経てこの時間を持てることが当たり前ではないことを常に感じました。
フレームも絵の具を置くように色を合わせて一面一面オリジナルで制作しました。
日本画を身近に感じ、気楽なオブジェのようにお部屋に合わせていただけたら嬉しいです。
脈絡のない宝物、並べることで初めて現れる世界。
一緒に楽しんでご高覧いただけますように。
松尾郁子